海苔専門店「本物志向」
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海苔の豆知識

海苔の豆知識

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海苔の不思議

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海苔にもお米や野菜などのように収獲時期があり、11月~3月までがシーズンとなります。この時期になると海苔漁師さんは 大変忙しい毎日となります。 それに合わせて海苔の入札会が開催され、当店の仕入れ担当者も、1年間で販売するのに十分な量の海苔を仕入れます。その海苔をお客様のご注文に合わせて加工し、お届けしているのです。

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北は宮城県から南は九州まで、日本全国に海苔の生産地があります。ただし、日本海側は波が荒いので養殖には向いていません。 昭和30年代までは河口付近の遠浅の内湾で養殖されていましたが、近年は沿岸の埋め立てや海水の汚染によって、沖合いへ、外海へと移動しています。 海域が変われば海苔質にも影響しますから、それぞれの生産地ごとの特徴が表れるものです。当店の海苔は生産地も表示していますから、食べ比べをしてみるのも面白いでしょう。

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海苔には他の食品で見られるような確固たる「規格」というものがありません。これは海苔が天産物であることの証拠であり、極端なことを言えば、 同じ生産地で採れる海苔でも、その年の水温や雨の状態、更には海苔漁師さんの技術などにより、 随分と異なる出来になります。 つまり、真の意味での同一品は、同じ浜で同日に同じ生産者の手によって作られたものしか存在しないのです。

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海苔のサイズは乾海苔(全型)の状態で21cm×19cmが標準とされています。しかし、厳密に言うと、縦横ともにわずかながら違いがあるのが普通となっています。 これは、収穫した海苔の質、含まれていた塩分、乾燥処理の速さなどのさまざまな要因により、縮み方が異なるためです。ちなみに焼くことによっても縮みます。

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焼く前の海苔(乾海苔)は磯の香りは強いですが、多少の甘味があるだけです。 しかし、焼くことにより海苔の細胞膜の性質が変わり、口に含んで海苔が濡れると、独特の旨味や香りの成分が口の中に溶け出して、海苔の風味が楽しめるようになります。

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海苔の色は、葉緑素の緑色、紅藻素の紅色、藍藻素の藍色、そしてカロチノイドの橙色の4つの色素が混ざり合って出来ています。 これらのうち、紅藻素と藍藻素は比較的熱に弱いため、焼くとその色が変化してしまいます。 一方、葉緑素の緑色は熱を与えても殆ど変化しないため、多少残っている藍藻素の藍色と合わさって、深緑色の焼き海苔になるのです。

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乾海苔の味覚は「日本の味」と言われます。 海苔には化学調味料の主成分であるグルタミン酸、鰹節の味であるイノシン酸、椎茸の味グアニル酸、それから甘味になるマニトール(一種の糖)が含まれています。 海苔が遥か昔から現在に至るまで、老若男女を問わず、飽き廃れることなく食べられ続けてきた秘訣がここにあるのです。

海苔と健康

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海水中には約45種類の元素が含まれているので、海中で生育した海苔には陸上の食物よりも多種多量のミネラルが含まれています。 また、海苔を含めた海藻類は他の食品よりもミネラルの吸収率が高いのが特徴です。

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海苔100g当たりのカルシウム分は大体(上級品260mg、中級品470mg、下級品510mg)です。「なんで、下級品の方がたくさん含まれているの?」と思われるでしょう。 海苔の場合、上級品になる程、タンパク質、脂質、ビタミン等が多くなりますが、面白いことに中級品や下級品ほど、カルシウム分や鉄分が多くなるのです。

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海苔にはビタミン類が豊富に含まれています。その種類は、ビタミンA群をはじめB群など、およそビタミンの殆どです。 1つの食品でこんなに多くのビタミン類を含んでいる食品は他に例がありません。これが“ビタミンの宝庫”と言われるゆえんです。 美容のためにビタミン類を多く摂る事が必要なのは、もうご存知の通りですね。

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若い女性には貧血で悩んでいる方が多く見受けられますが、原因の一つに鉄分の不足があります。そこで海苔を食べてみてください。 海苔の中には鉄分も含まれていますし、毎日無理なく食べられるはずです。サプリメントを使うより、健康食である海苔を食べる方が安心な筈です。

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海苔に多量に含まれるビタミンC、β-カロチンは、強い発ガン性を持つニトロソアミンの生成を抑えてくれるのです。

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海苔は食用海藻の中で最も栄養的に恵まれた食品と言えます。特に、タンパク質の含有量は「畑の肉」と言われる大豆に優るとも劣りません。 しかも、海苔のタンパク質は、非常に良質で消化吸収も良く、動物実験の結果では、米のタンパク質より優れており、馬肉タンパクに匹敵するとの報告もなされています。

海苔の雑学

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“海”の“苔(こけ)”と書いて「のり」と読ませるあたりは、いかにも味がありますね。さて、問題は読みの「のり」がどこから来たかです。 海苔は長方形に成型して乾燥されるのでパリパリになるのですが、摘み獲られたばかりの時は他の海藻と同じく「ぬるぬる」としています。 一説によると、この「ぬるぬる」が転じて「のり」となり、この海藻を表す意味に使われるようになったということです。

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はっきりとしたことは判りませんが、有史以前から食用として用いられていたようです。昔の文献にも海苔が税金の代わりとして納められていたと記録されています。 ちなみに養殖が始まったのは江戸時代中期の享保初年前後、東京湾の品川海岸です。

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明治維新当時、東京、大阪の海苔問屋が取り扱った海苔の枚数は、5千万枚にも達しませんでした。これらを食べることが出来たのは、 主要都市の裕福な階級の人々と粋な江戸っ子がたまに味わう程度でした。現在では年間の生産量は約65億枚となっており、誰でも気軽の食べることのできる身近な食材になっています。

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毎年2月6日が「海苔の日」と定められたのは、昭和42年のことです。この日がなぜ選ばれたのかと言いますと、大宝2年(西暦702年)に施行された「大宝律令」の中で、 海苔が産地諸国の物産に指定され、租税として徴収されたという記録に基づいています。したがって、「大宝律令」の施行年の始まりである2月6日が選ばれたと言う訳です。

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海苔はご飯との相性が絶妙で栄養的にも優れ、日本人の食生活には欠かせません。日本人の主食が米だったからこそ、これだけ親しまれるようになったのでしょう。 ところが、海苔を初めて見る外国人の目にはかなり奇妙に映るようで、「ブラックペーパー」と呼ばれたりします。 しかし最近の日本食ブームのお陰で、お寿司を始め日本食に対する理解度が増してきており、それ程抵抗感なく食べられているのではないでしょうか。

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世界中で一番の海苔消費国は日本かと思われるでしょうが、実はお隣の国、韓国なのです。 日本での海苔消費量は国民一人当たり年間82枚なのに対し、韓国では180枚も食べているのです。もっとも、海苔の種類や食べ方も異なってはいますが。

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韓国海苔のIQ枠(輸入割当)も拡大されており、最近は韓国海苔も珍しくない食品になりましたね。この海苔は日本の一般的な海苔とは品種が異なり、 板海苔にした状態では、穴が大きければ大きいほど高級とされています。塩とごま油を使って味付けをしてありますので、ビールのおつまみにもピッタリ合います。

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ツルツルとして光っている面とザラザラしている面、どちらが表だかご存知ですか。結論を申しますと、ツルツルとして光っている面が表です。 ちなみに、なぜ裏面がザラザラなのかといいますと、これは海苔の製造方法に理由があります。海中の海苔網から刈り取られた海苔は水と混ぜながら細かくミンチされます。 それを和紙を漉くようにスダレの上に準備された型枠の中へ流し込み、水分を抜いて乾燥して、あの四角い形になるのです。スダレの上に乗っていた側がザラザラになり、「裏面」となる訳です。 手巻き寿司などにしてお使いになる場合も、ツルツルとした表面が外側になるように巻くと、一層美味しく見えますよ。

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スーパーなどでよく見かけますが、本当のところをご存知ですか。「本来はお寿司屋さん用の海苔であるが、“裂け”や“穴”などがあるため、 寿司業務用として売り出すことが難しいもの」を「寿司はね海苔」と呼んでいます。海苔に穴が開いていたら海苔巻きなどではご飯がこぼれてしまいますものね。 検査の段階で「ハネ」られたと解釈してください。しかし本来は寿司業務用の海苔ですから、見た目はともかく、味や香りはやはり一味違うと言えます。

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それは美味しいから、持ちやすいから、いろいろ答えはあると思いますが、こんな答えもあります。 ご飯の主成分であるでん粉を消化するために必要なビタミンBの仲間が、海苔の中には含まれています。 つまり、海苔で包まないおにぎりを食べる場合に比べて、消化吸収が良くなるのです。

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海苔の大敵は湿気と高温です。ですから、開封後は密封のできるビニール袋やタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存してください。 湿気らせてしまうと、せっかくの美味しい海苔も台無しになってしまいます。

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どんなに高級な海苔でも、一旦湿気らせてしまうともう元のように戻すのは不可能です。パリパリだった食感も台無しです。では運悪く湿気てしまった場合には、どうすれば良いのでしょうか。 ちゃんと無駄にしない方法がありますので、諦めないでください。湿気た海苔を酒と醤油で煮ると、自家製の佃煮ができます。お店で売っている既製品と異なり、味付けもお好みのままです。 小さくちぎって、味噌汁に入れても楽しめます。湯気で蒸されて磯の薫りが広がりますよ。お試しください。